カテゴリ: 教育

英国の大学評価機関であるQS社(Quacquarelli Symonds)の世界大学ランキング最新版(2014/15年)が発表された。THE(Times Higher Education)のランキングと並んで世界的に有名な大学評価の指標である。首位から10位までの大学と所在国は以下の通り。

1 マサチューセッツ工科大学(米国)
2 ケンブリッジ大学(英国)
3 インペリアル・カレッジ・ロンドン(英国)
4 ハーバード大学(米国)
5 オックスフォード大学(英国)
5 ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(英国)
7 スタンフォード大学(米国)
8 カリフォルニア工科大学(米国)
9 プリンストン大学(米国)
10 イェール大学(米国)

ランキング上位を占めているのは軒並み英米の大学である。一部では評価基準が英語圏に有利ではないかという声もあるため、ランキングへの過信は禁物だろう。
ちなみに、日本からは以下の5大学が100位以内にランキングしている。

31 東京大学
36 京都大学
55 大阪大学
68 東京工業大学
71 東北大学

アジアからは他にシンガポール国立大学が22位にランクインしているほか、香港大学28位、ソウル大学校31位などとなっている。経済成長を遂げたアジア諸国の積極的な教育投資が効果をあげる結果となった。

source: topuniversities.com

英米系メディアの『タイムズ』が毎年秋に発行する教育誌『タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)』では、2004年より世界大学ランキングを発表している。独自の指標に基づくこの格付けは2013年で10回目を迎え、先日、公式Twitterにて以下のようなアナウンスが出された。
 


 
これによれば次回のランキング発表は今年(2014年)の10月1日とのこと。全世界の教育界の注目が集まる。
 
ちなみに昨年度(2013-2014年)のランキング上位校とその所在国は以下の通り。
 
(1)カリフォルニア工科大学(アメリカ)
(2)ハーヴァード大学(アメリカ)
(3)オックスフォード大学(イギリス)
(4)スタンフォード大学(アメリカ)
(5)マサチューセッツ工科大学(アメリカ)
(6)プリンストン大学(アメリカ)
(7)ケンブリッジ大学(イギリス)
(8)カリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)
(9)シカゴ大学(アメリカ)
(10)インペリアル・カレッジ・ロンドン(イギリス)
 
このほか、日本からは東大が23位、京大が52位にランクインしている。上位10校に米英系の大学が軒並み名を連ねていることからも分かる通り、非英語圏には不利な指標となっている。EUやアジアの大学は有名校にもかかわらず低い順位にとどまっている場合もあるため、順位の過信は禁物と言えるだろう。
 
なおTHEの公式webサイトからは学部別のランキングなども閲覧することができる。

かねてより学生の留学促進・留学生の獲得を目指してきた東京大学は1日、学事暦の全面変更を発表した。大学院総合文化研究科長・教養学部長の石井洋二郎教授によれば「いずれもこれまでにない大きな変更ですので、学生の皆さんにあらかじめ承知しておいてもらいたいと考え、現在までに決定している主要な変更事項、及び留意点を、別紙の通りお知らせする次第」とのこと。

発表によれば現行の夏冬の2学期制から4学期によるクォーター制へと移行する。日程は以下のとおり。

S1ターム:4月6日~6月4日
S2ターム:6月5日~7月31日
A1ターム:9月14日~10月30日
A2ターム:11月2日~12月25日

S1、S2タームを併せてS(Summer)セメスター、A1、A2タームを併せてA(Autumn)セメスターとする。欧米の方式にあわせることで留学生獲得をめざす試みだ。またこれにより1~3月に長期休暇が設けられる。これを利用して学生は短期の語学留学やインターンシップを行うことが可能になる。

なお今回の変更は東大の中でも駒場(学部1~2年、後期教養学部、大学院総合文化研究科)のみに適用される。大きな変更であるだけに、今後の動向について学内外の注目が集まる。

source: c.u-tokyo.ac.jp

大学在学中に留学したい!でもお金が…という方は多いと思います。時間のある大学生にとって留学を阻む一番の要因は予算の問題でしょう。ですが1か月未満の語学留学なら少し工夫するだけで手の届く金額に抑えることは十分可能です。
 
留学費用のうち主なものといえば「渡航費」「宿泊費」「授業料」の3つでしょう。以下それぞれについて解説します。
 

1. 渡航費

留学費用のうち最も多くの割合を占めるのが渡航費です。しかしながら、近年では格安航空会社(LCC)の発達と相まって、渡航費を安く抑えることは十分可能です。例えばアラブ首長国連邦のエティハド航空なら、ピーク時でもヨーロッパ主要都市まで10万円台前半で行くことができます。トランジットが必要ですが、大学の夏休みなどを利用すれば時間はあるのですからさほど大きな問題にはならないでしょう。
 

2. 宿泊費

次の問題は宿泊費です。短期滞在のアパートやStudioなどを借りると月10万円近くになる場合も少なくありません。しかしながら、大学の寮を借りることができればこの半額以下に抑えることも不可能ではありません。フランスの場合、パリなら国際大学都市(CIUP)の日本館に1か月まで短期滞在ができ、地方都市ならCROUSというシステムを使って部屋探しができます。現地の大学生が帰省する夏休み中なら比較的容易に部屋を見つけることができ、地方都市だと最安で月3万円台より部屋を借りることができます。
 

3. 授業料

語学学校にもよりますが、授業料が月10万円程度という学校は多くあります。筆者の知るところでは、フランス・ブザンソンのCLAという学校は4週間の集中コースが880ユーロでした。語学学校はアリアンス・フランセーズなどのホームページで探すことができます。
 
いかがでしょうか。上で紹介した他に、パリなどの有名都市ではなく地方都市に行くことで食費など日々の生活にかかる費用を抑えられるというテクニックもあります。これらのテクニックを使用すれば総額30万円未満で1か月のヨーロッパ語学留学へ行くことは十分可能です。30万円なら普通のアルバイトでも半年続ければ稼げる金額なので、少しがんばれば十分手の届く金額なのではないでしょうか。この記事が留学を考えている一人でも多くの方の手助けになれば幸いです。

↑このページのトップヘ