フランス国立図書館で4月14日より、特別展「PIAF」が開催されている。
「PIAF」はフランスを代表するシャンソン歌手であるエディット・ピアフ(1915-1963)の生誕100周年を記念する特別展。フランス国立図書館の所蔵する未刊行資料から彼女の音楽と生涯を辿る展示となっている。
エディット・ピアフとは?
エディット・ピアフは「愛の賛歌」(Hymne à l'amour)や「バラ色の人生」(La vie en rose)などの名曲で知られるフランスの国民的歌手。パリの貧しい地区ベルヴィルで生まれ、路上ライブで生計を立てていたが、デビュー後は世界的な名声を得た。「愛の賛歌」のモチーフにもなったプロボクサーのマルセル・セルダンとの悲劇的な恋愛でも知られており、47歳の若さで亡くなった。
展示内容
会場は「民衆の女性」「歌手」「恋人」「伝説」の4つのエリアに分かれており、エリアごとにピアフの異なった側面が紹介されている。たとえば「民衆の女性」エリアではピアフ幼少期の写真のほか、ストリートシンガーだった若い頃をしのばせる資料が展示される。また、「歌手」のコーナーでは今回の特別展の目玉、ピアフがコンサートの際に着用していた黒いドレスも展示してある。ピアフ好きなら必見だ。
その他の展示としてはピアフ直筆の手紙や貴重なレコードやポスターなど、フランス国立図書館の誇る所蔵資料が公開されている。
みどころ
会場では無料オーディオガイドを貸し出しており、ピアフの代表曲を聴きながら展示を回ることもできる。収録曲の中には代表曲「群衆」(La foule)の美輪明宏によるカバーバージョンも含まれている。オーディオガイドの音声には日本語版もあるので、フランス語ができない来場者も安心だ。
なお、会場内にはカラオケコーナーも併設されており、ピアフの代表曲が歌えるようになっている。フランス人の来場者もノリノリで歌っていたので、声に自信のあるというあなたも来場の際はチャレンジしてみては?
特別展「PIAF」は、フランス国立図書館フランソワ・ミッテラン館にて8月23日まで開催中。
「PIAF」photo: archimag.com
場所:Site François-Mitterrand Galerie 2
会期:4/14~8/23
時間:火~土は10~19時、日曜日は13~19時
休館日:月曜、祝祭日
入場料:9ユーロ(割引7ユーロ)
http://www.bnf.fr/fr/evenements_et_culture/anx_expositions/f.piaf.html