Charles_de_Gaulle
フランス海軍の原子力空母シャルル・ド・ゴール艦内で新型コロナウイルスの感染者が発生した。

シャルル・ド・ゴールはフランス海軍の保有する原子力空母。南仏の港町トゥーロンを母港とし、 主に地中海や中東における作戦に従事している。

フランス海軍の発表によると、空母シャルル・ド・ゴールは現在ジブラルタルを航行中だったが、おそらく4月8日、検査が行われた乗組員66名のうちおよそ50名が新型コロナウイルス陽性だった。現在艦内には十分な検査設備が存在しないため、1760名の乗員のうち、疑わしい者のみが至急検査にかけられるという。現在3名が「予防措置として」下艦している。

しかしながら、今回のコロナウイルス汚染の原因は分かっていない。シャルル・ド・ゴールは1月21日に母港を離れ、3月15日以降、外部と接触していない。艦の作戦任務は当初4月23日までが予定されていたが、急遽トゥーロンへの帰投が決定された。

現在、閉鎖的な船内におけるコロナウイルスの蔓延が深刻な問題となっている。感染拡大初期に問題となったダイアモンド・プリンセス号をはじめ、米海軍でも空母セオドア・ルーズベルトで感染が発生した。とりわけ軍艦における感染発覚は作戦変更や機密公開を余儀なくされるものであり、多方面に対する深刻な影響が予想される。

source: huffingtonpost.fr