COVID-19関連の悲痛な報道が多い昨今、久々に明るいニュースが舞い込んできた。
イタリアはコロナウイルスの被害が最も大きい国である。そんなイタリアの港湾都市リミニでは3月26日、101歳の男性がコロナウイルスの症状から回復した後、無事に退院。高齢者の肺炎被害が顕著な中、最も高齢な生還者の一人となった。
驚くべきことに、彼にとって今回のコロナウイルス禍は2度目のパンデミックだった。この男性は1919年に誕生したが、当時世界では「スペイン風邪」が蔓延していた。スペイン風邪は当時の世界人口のおよそ3分の1に当たる5億人を襲ったが、この男性もその感染者の一人であったとされる。世界史上に残る2度のウイルス被害を生き延びるとは、何とも強靭な生命力である。
現在、イタリアのリミニはCOVID-19の影響を強く受けており、男性が退院した26日だけでの新規症例数は1,189人にも上った。そんな悲惨な状況の中で舞い込んだ明るいニュースに対し、グロリア・リジ市長は、男性の「本当に並外れた」回復力は「未来への希望」を与えたと述べた。