今日のGoogleトップページは「バインミー」を模したアニメーションになっている。
「バインミー」(bánh mì)とはベトナム風のサンドイッチのこと。元々は「パン」を意味する言葉だが、路上の屋台で売られているサンドイッチの事をこの名前で呼ぶのだ。2011年の今日3月24日、権威ある『オックスフォード英語辞典』(OED)に「バインミー」の項目が立てられたことを記念し、今日のGoogleロゴはバインミーを作る様子を模した動画となっている。
バインミーの起源は分かっていない。1950年代にサイゴンの繁華街で始まったとする説もあるが、定かではない。明らかなのは、このファーストフードが19世紀以来ベトナムを植民地支配していたフランスの食文化の影響を色濃く受けているということだ。フランスパン(バゲット)の中に千切りのニンジンやパクチー、スパイスのきいた鶏肉や豚肉を入れたエスニックなこのサンドイッチは、現在でもベトナムのみならず、パリのベルヴィルやオランピア―ドなどといったアジア人地区でも楽しむことができる。(※筆者もこの記事を書いていたら食べたくなってきた。)
ちなみにパリでおすすめのバインミー屋は13区にある「天興」(Thieng Heng)。店舗はアジア食材店である「陳氏商場」(Tang Frères)のすぐ脇にあり、昼休みは周辺の住人が行列を作る人気店だ。3ユーロ程度でボリュームのあるバインミーが楽しめるので、パリ旅行の際はぜひ試してみることをおすすめする。
Thieng Heng
50 Avenue d'Ivry, 75013 Paris