Anne_Hidalgo

3月15日、フランスで統一地方選が実施された。

今回のフランス統一地方選はコロナウイルス禍(COVID-19)のため実施が危ぶまれていたが、レストランや公共施設が閉鎖される中、現地時間15日に実施された。

中でも注目を集めたのは首都パリの市長選である。エマニュエル・マクロン率いる与党「共和国前進」(LREM : La République en marche)の公認候補は当初バンジャマン・グリヴォーであったが、交際相手に送信した性的な動画がインターネットに流出するスキャンダルを起こして出馬を撤回、LREMの候補者もアニエス・ビュザン連帯・保健大臣(市長選出馬に伴い大臣職を辞任)に変更されるなど、以前より大きな話題を呼んでいた。

15日に実施された投開票の結果、第一次投票の首位は現職のアンヌ・イダルゴ(社会党)が得票率30.2%と最も多くの票を獲得した。次点は共和党(Les Républicains)候補のラシダ・ダティで得票率22%、LREMのアニエス・ビュザンは17.6%で3位だった。

また、元LREM所属の国会議員であった数学者のセドリック・ヴィラニは、党を離脱して今回の市長選に出馬していたが、得票率は6.7%、5位に終わった。

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以上のように票が分かれたため、パリ市長は続く第2回投票で最終的に決定される。実施日は3月22日が予定されている。