la_Rotonde

現地時間1月18日、パリのブラッスリー「ラ・ロトンド」で火災が発生した。

ラ・ロトンドはパリ6区、モンパルナスのヴァヴァン交差点(パブロ・ピカソ広場)に所在する老舗レストラン。近くに所在する「ル・ドーム」や「ラ・クポール」と並ぶ有名店だ。ベルエポックの時代、1903年にオープンし、最近ではエマニュエル・マクロン大統領が大統領選挙第1次投票の勝利を祝った事でも話題になった。華美というわけではないが、上品な雰囲気のブラッスリーである。

そんなラ・ロトンドで現地時間18日未明、火災が発生した。『ル・パリジャン』紙の報道によると出火は午前5時ごろ。幸いにも犠牲者はなかったが、店舗の物的被害は甚大だという。


ラ・ロトンドは20世紀初頭に芸術家が好んで通った店としても知られ、まだ無名の画家がしばしば飲み代の代わりに自分の作品を置いていったというエピソードが有名だ。店内にはそうして集められたモディリアーニらの絵画が数多く飾られており、今回の家事による被害が心配される。ラ・ロトンドの店舗は復旧のため、少なくとも向こう数日間は閉鎖される見通し。