現地時間6月1日(土)、哲学者のミシェル・セールが亡くなった。
ミシェル・セールは1930年9月1日生まれの哲学者。とりわけ科学哲学の分野で名高く、代表作に『五感:混合体の哲学』(米山親能訳、法政大学出版局、1991年)などがある。
フランスを代表する知性として認められたセールはコレージュ・ド・フランスや米国スタンフォード大学などで教鞭を執り、中でもクレルモン・フェラン大学では同僚のミシェル・フーコーと親しく交際した。生徒の証言によると、セールは講義に際して「諸君、よく聴き給え。今から話すことはあなたの人生を変えるのだから…」と言って話を始めたという。
『ル・モンド』紙の報道によると、ミシェル・セールは現地時間6月1日(土)19時ごろ、家族に看取られながら世を去った。享年88歳だった。
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