10月25日に予定されたビットコインのハードフォークに向けて、国内取引所が対応発表を始めている。
ビットコインは今年の8月にもハードフォークが行われ、「ビットコインキャッシュ」が誕生した。今回の分裂は10月25日を予定しており、新しく生まれる暗号通貨は「ビットコインゴールド」(BTG : Bitcoin Gold)という名称である。
※前回のハードフォークについては過去記事を参照:「ビットコイン史上最大の危機?ハードフォークとは一体何か?」
前回は各取引所とも、旧ビットコインの保有者に対して新しいビットコインキャッシュを一律で付与したが、今回は少し事情が異なっている。今後も第3、第4のハードフォークが無秩序に繰り返された場合、暗号通貨全体の信頼に関わるからだ。では、今回のビットコインゴールドに対して国内取引所は一体どのような姿勢を取っているのだろうか。以下では各取引所による現時点の対応状況を解説する。
Coincheck
コインチェックは現在の旧ビットコイン保有者に対し、新しいビットコインゴールドを一律で付与する方針を発表した。ただし、以下の場合には付与は行われない。- Replay attackに対する対策が不十分であると確認された場合
- マイナーが十分に集まらず、ブロックが安定的に生成されない場合
- 何らかの脆弱性が発覚しそれに対する対策が行われない場合
- その他、弊社において付与等の取り扱いが不適切と判断される場合等分岐時に
Zaif
ザイフは分岐時にビットコインゴールドの付与は行わない。その理由は以下の通り。- リプレイ攻撃に対する保護、対策が不十分である可能性がある
- マイナーが十分に集まらずにブロックが継続的かつ安定的に生成されない可能性がある
- 何らかの脆弱性があり、お客様資産の保全が確実ではない可能性がある
bitbank
ビットバンクは当初の付与は行わない。ただしBTGの付与・取扱可否は今後検討する。- プレマイン
- Equihash PoWのコードが完成していない
- リプレイ攻撃保護がされていない
- リスケジュールの可能性
Bit Trade
ビットトレードは当初の付与は行わない。ただしBTGの付与・取扱可否は今後検討する。その理由は以下の通り。- プレマイン
- Equihash PoWのコードが完成していない
- リプレイ攻撃保護がされていない
- リスケジュールの可能性
bitFlyer
ビットフライヤーは分岐時に旧ビットコイン保有者に対してビットコインゴールドの付与を行う。サービス停止は予定されていない。【参考】「Bitcoin Gold によるビットコインのブロックチェーン分岐に向けた対応」(PDFファイル)
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