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現地時間22日夜(日本時間23日未明)、ドイツ・ミュンヘンのショッピングセンターで銃撃事件が発生した。

警察発表によれば、現地時間22日19時の時点で少なくとも6名が犠牲となり、3名とみられる犯人は未だ拘束されていない。ヨーロッパでは今月14日にもフランス南部の都市ニースの海岸でトラックの暴走事件があり、多数の死傷者を出したばかりだった。


報道によれば、テロ実行犯はミュンヘンのオリンピック・スタジアム近くの商業施設(OEZ Munich Olympia Shopping-Centre:記事冒頭に店内写真)で銃を乱射した後、地下鉄駅構内へ逃げ込んだ。ミュンヘンでは主要な駅が閉鎖され、交通に混乱が生じている。また、武装した警察の特殊部隊が市街地に展開している。

事件は現在も解決しておらず、複数の情報が錯綜している。早い段階で2度目の銃撃事件が発生したとの情報が飛び交ったが、これは誤りであったことが後に明らかになった。ミュンヘン警察は事態の重大性を鑑み、公共の場所を避けるように、また、市内の写真や動画を撮影・アップロードしないように市民に対して呼びかけている。

ミュンヘンで帰宅困難となった通行者のため、市民が自発的に自宅を開放する動きも現れている。Twitterのハッシュタグ「#offenetür」からボランティアを検索することができる。

事件が解決を見ない中、影響が周辺国にも波及している。現地時間20時過ぎ、ドイツと国境を接するオーストリアの警察が協力のため人員を派遣。また、チェコ共和国のMilan Chovanec内務大臣は、国境におけるチェックを強化することを表明した。