バレンタインデーに向けてパリの花屋が出した広告が話題になっている。
バレンタインデーは日本では女性から男性にチョコレートを贈るのが一般的だが、フランスなど欧米では花束を贈る国が多い。そこでパリ市の運営する街頭広告に出された広告が以下のようなものだ。
David A. Bell@DavidAvromBellParisian florists offering a Valentine's Day special: 50% off on the second bouquet. &vquot;Think of your mistress too!&vquot; https://t.co/zPXPmBc1Bm
2016/02/12 20:35:01
「パリのフラワーショップはバレンタインデーを記念して、二つ目の花束が50%オフになる特別キャンペーンを行います。愛人のことも忘れずに!」
この衝撃的なメッセージは現在、世界中のSNSで話題になっている。いくら冗談とはいえ、我々にはちょっと思いつかないセンスである。さすがは愛の国フランスだ。
ちなみにフランスは不倫許容度が先進国でもトップクラスで高い国である。ミッテラン大統領が女性問題でマスコミに取り沙汰されたとき、「Et alors ?(それが何か?)」と述べたという逸話は有名だ。先日のベッキーの不倫騒動も「ル・フィガロ」紙が「女性差別の被害者」として報道するなど、わが国の世論とは少し違った見方がなされた。これを機に日仏の性規範や人権意識の違いに考えをめぐらせてみるのも面白いかもしれない。
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