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今日10月5日は時刻表記念日。日本初の時刻表出版から121周年を迎えた記念の日である。これを記念してGoogleロゴも特別イラストへと変更されている。

このイラスト、一見普通の時刻表だが、よく見ると文字列の形と色が「GOOGLE」になっている。さらに駅名も「足柄山」(金太郎)、「竜宮城」(浦島太郎)、「月の都」(かぐや姫)、列車名も「かめ6号」、「うさぎ14号」などと、昔話にちなんだものになっている。この変更は記念日を祝うGoogleのエンターテインメント企画「Doodle」によるもの。Doodleによるロゴ変更は世界各地で行われているが、Doodleの公式サイトによると、今日の時刻表ロゴが採用されているのは日本だけのようだ。

日本における時刻表の歴史



日本の列車の時間厳守ぶりは世界でも有名だ。そんな列車のタイムスケジュールを支えるのが、電車の運行時刻をまとめた冊子・時刻表である。日本初の時刻表は『汽車汽船旅行案内』と呼ばれるブックレットで、1894年(明治27年)10月5日、庚寅新誌社によって刊行された。すでに東海道本線の新橋~神戸間が開通した1889年8月、大阪の忠雅堂が『日本全国汽車時間表』と呼ばれる時刻表を刊行していたが、月刊の時刻表は庚寅新誌社による『汽車汽船旅行案内』が日本初である。これは好評を博し、以後全国で時刻表の刊行が相次ぐようになった。

なお、『汽車汽船旅行案内』の画像は国文学研究資料館によるデジタルアーカイブ「近代書誌・近代画像データベース」などで閲覧することができる。当時の時刻表は現在と異なり、縦書き・漢数字で記載されている。興味を持ったという方はぜひご覧あれ。

photo: google.com