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英国の教育専門誌『タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)』 が、2015年版のアジア大学ランキングを発表した。

『タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)』 とは?

『タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)』 は英米系メディアの『タイムズ』が毎年秋に発行する教育専門誌。2004年より世界大学ランキングを発表しているほか、3年前よりアジアに地域を絞ったランキングの公表も始めている。

今回のランキングでは首位に東京大学が3年連続でランクイン。日本からは他に京都大学が9位と計二校がトップ10にランクインした。ランキングの詳細は以下の通り。
  1. 東京大学
  2. シンガポール国立大学
  3. 香港大学
  4. 北京大学
  5. 精華大学
  6. ソウル国立大学
  7. 香港科技大学 
  8. KAIST(韓国)
  9. 京都大学
  10. 南洋理工大学(シンガポール)
また、日本からは他にも以下の大学が50位以内にランクインしている。
15位 東京工業大学 
18位 大阪大学 
19位 東北大学 
32位 名古屋大学 
33位 首都大学東京 
40位 東京医科歯科大学 
48位 筑波大学
なお、ランキングは研究・教育や国際化の度合い、産業界からの収入、論文の引用数などといった指標に基づき行われる。トップ100へのランクイン数において中国が日本を上回ったことから「日本が中国に王座を譲り渡した」との分析がなされている。

東京大学については国際化の度合いと産業界からの収入について伸びしろが多く、産学連携強化の必要性が指摘されている。とはいえ、このランキングは英語圏の大学が有利であり、規模の小さな単科大学にとって不利であるといったような不備も多く指摘されている。くれぐれもランキングへの過度の依存により、本来の研究・教育の価値を損なわないよう気を付けるのが賢明な判断だろう。

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photo: wikimedia.org