10月14日よりオルセー美術館(パリ)にて、特別展「サド:太陽への攻撃(SADE Attaquer le soleil)」が開催される。

特別展はフランスを代表する作家マルキ・ド・サド(サド侯爵)をテーマとしたもの。 実行委員長はサドを専門とする文学研究者のアニー・ル・ブラン。芸術に寛容なフランスらしく、性的・暴力的な要素も含まれた展覧会だ。オルセー美術館といえば六本木の国立新美術館で印象派を扱った「オルセー美術館展 印象派の誕生―描くことの自由―」が開催されているが、本場パリにおける展覧会はこれより少し大人向けのようである。

「サディズム」の語源としても知られるサドは1740年パリに貴族として生まれ、『ソドム120日:淫蕩の学校』『ジュスティーヌ:美徳の不幸』『ジュリエット:悪徳の栄え』などの暴力的なポルノグラフィーを主題とした作品を相次いで発表した。風紀紊乱の罪であのバスティーユ牢獄にも収監されている。日本では二次大戦後、澁澤龍彦の翻訳・紹介により知られるようになった。

そんなサドを扱った今回の展覧会、物議を醸すことは明らかだが、プロモーションビデオからは早くも悪徳のかおりが漂っている。『ソドム120日』などからインスピレーションを得たと思しきこの映像、フルヌードの男女がオルギーを繰り広げるというエロティシズムを前面に押し出した内容となっている。学校や職場で閲覧する際はくれぐれも注意されたい。

 

いかがだっただろうか。なお、パリでは同様の展覧会として「春画」展も開催されている。ピナコテーク・ド・パリで11月6日より2015年2月15日まで開催の予定だ。サド展に興味を持ったという読者はあわせてチェックされたい。

「サド:太陽への攻撃(Attaquer le soleil)」展
場所:オルセー美術館
会期:2014年10月14日〜2015年1月25日
開館時間:9:30~18:00(木曜は21:45まで開館。月曜は休館)
料金:11ユーロ(割引8.5ユーロ、18歳以下は無料) 

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