altraeuropa-Tsipras
ギリシャで25日行われた総選挙で、最大野党である急進左翼連合(Syriza)が勝利を収めることが確実となった。

Syriza(シリザ)は40%近くの得票率を得、議会過半数の150議席前後を獲得する見通し。アントニス・サマラス首相率いる新民主主義を引き離し、ギリシャ最大政党に躍り出る。

経済危機に悩み財政再建を模索するギリシャだが、シリザは緊縮財政に反対、EUに対しても債務の削減を求める見通しだ。これに対し国際市場では週明けからユーロが急落し、一時130円台にまで推移した。

シリザ党首、アレクシス・ツィプラスとは?

そんなシリザを率いるのが若干40歳のアレクシス・ツィプラス(Alexis Tsipras)党首だ。シリザが第一党となり、ツィプラスが首相に就任すれば、ギリシャ議会史において、ここ150年間で最も若い首相となるという。

アレクシス・ツィプラスは1974年、アテネで生まれた。ティーンエイジャーだった1980年代後半に共産党青年部へ入党、2000年に土木工学で学位を取得した。2008年にはシリザの前身の一つであるSynaspismos(左派運動・エコロジー連合)の党首に就任、翌2009年にはギリシャ代議士に当選し、2012年、当時同国第2の党であったシリザの党首に就任した。

シリザ勝利の背景とは

シリザは2012年の代議士選挙で既に存在感を示しており、その後、今回の勝利に至った。シリザ躍進の背景には、緊縮財政策に反対する国民による支持があった。新民主主義をはじめとする既存政党が緊縮財政策を主張したのに対し、シリザはこれら既存政党の腐敗を指摘。その上でEUに対する債務の削減や、公務員の再雇用などを公約に掲げた。

これに対し、メルケル率いるドイツをはじめとするEU諸国が難色を示すことは必至と見られる。それを見越してか、市場ではすでにユーロ売りの傾向が見られつつある。EU経済の今後はなおも見通しが立たない状況が続きそうだ。

photo: imperiapost.it