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19日、小保方晴子研究員が理化学研究所に退職願を提出した。

小保方研究員は、STAP細胞をめぐる一連の研究で剽窃や実験結果捏造などの不正が続々と明らかになったため、11月末までSTAP細胞の存在を検証する実験を行っていた。ところが細胞の存在を示すことはできず、19日で実験は打ち切り。同日、小保方研究員は21日付の退職届を理研に提出した。

小保方研究員は退職に当たってのコメントの中で「予想をはるかに超えた制約の中での作業となり、細かな条件を検討できなかった事などが悔やまれます」と述べた。ただし作業の制約と実験結果との関係は不明。

理研の野依良治理事長は退職届を受理。小保方研究員は不正が指摘されたことで理研の懲戒処分の対象となっていたが、これで理研が直接処分を行うことは不可能となった。

小保方研究員が理研を通じて発表したコメント全文は以下の通り。



 どのような状況下であっても必ず十分な結果をと思い必死に過ごした3か月でした。予想をはるかに超えた制約の中での作業となり、細かな条件を検討できなかった事などが悔やまれますが、与えられた環境の中では魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果に留まってしまったことに大変困惑しております。
 私の未熟さゆえに論文発表・撤回に際し、理化学研究所を始め多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感しておりお詫びの言葉もありません。検証終了を以て退職願を提出させていただきました。最後になりますが本検証実験にあたり検証チームの皆様はじめ、ご支援・応援してくださった方々に心より御礼申し上げます。

2014 年12月19日 小保方 晴子

 

source: riken.jp