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フランス国立図書館が11日、オンラインアーカイブ「フランスと日本 ひとつの出会い 1850-1914」を公開した。

フランス国立図書館(Bibliothèque nationale de la France)はフランス最大の図書館。納本制度により、フランスで出版された全ての書籍を所蔵している。ベルシーにあるフランソワ・ミッテラン館はドミニク・ペローの設計だ。

今回のオンライン展示「France-Japon: Une rancontre, 1850-1914」(フランスと日本 ひとつの出会い 1850-1914年) は1924年、恵比寿に日仏会館が創設されて、両国の文化交流がスタートしてから今年で90周年を迎えたことを記念するもの。対になる企画として、日本の国立国会図書館でも「近代日本とフランス―憧れ、出会い、交流」と題したアーカイブを公開しており、あわせて閲覧することで開国後の日本とフランスの文化交流の一端を垣間見ることができる。

フランス国立図書館の展示では、同図書館が東洋研究の一環として19世紀以来収蔵してきた貴重なコレクションをデジタルアーカイブとして公開する。内訳は東海道五十三次と北斎の富嶽三十六景をはじめとする浮世絵や、明治大正期の洋画家によるパリのスケッチなど。フランスが日本に注いできた好奇のまなざしをうかがい知ることができる。

なお日仏の文化交流に関連する出来事としては、先日「パリ日仏高等研究センター」がオープンしたばかり。パリのグランパレでは「北斎展」も開催され、多くの来場者を集めている。今後ますます盛んになるであろう日仏の文化交流の動向には引き続き要注目だ。

Bibliothèque nationale de la France, France-Japon: Une rancontre, 1850-1914
国立国会図書館『近代日本とフランス―憧れ、出会い、交流