与謝野晶子は1878年12月7日生まれ。2014年で生誕136周年を迎える。ロマン派の女流歌人として明治・大正期の文壇に名を馳せた。孫に政治家の与謝野馨がいる。

与謝野晶子は私たちにとっては、1904年に『明星』誌に発表した「君死にたまふことなかれ」の歌でよく知られている。日露戦争に従軍した弟の無事を祈る歌だ。晶子自身は決して反戦主義や無政府主義の信念を持っていたわけではないが、「すめらみことは戦ひに／おほみずから出でまさね」（天皇陛下は戦場に、ご自身ではお出ましにならない）という部分が不敬だとして話題を呼んだこともあり、本作は現代に至るまで反戦歌の代表作に位置づけられている。

与謝野晶子の本質はむしろ、心情を率直につづったロマン主義の歌人という姿である。代表作『みだれ髪』に収録された作品は、主として夫・与謝野鉄幹への恋慕の感情に彩られている。1911年には平塚らいてうらと女性誌『青鞜』の発刊にも参加した。



なお、与謝野晶子の誕生日にあわせてGoogleロゴも特別画像に変更されている。記念日を祝うGoogleのお遊び機能「Doodle」によるものだ。Doodleは先日、コンテスト「Doodle 4 Google 2014」の受賞者を発表したばかり。こちらもあわせてチェックしたい。