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78年前の今日、米国の写真週刊誌『LIFE』が創刊された。

『LIFE』はフォトジャーナリズムの代表格と言える写真週刊誌。20世紀中葉、まだテレビが庶民にとって高嶺の花であった時代、『LIFE』は米国の政治や文化を大衆へ伝えるのに大きな役割を果たした。

そんな『LIFE』創刊号が発売されたのは1936年の11月23日。32ページ、9千部が発行された。

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表紙を飾った写真はひときわ目を引き、ジャーナリズム史の画期をなすものとして広く人口に膾炙した。マーガレット・バーク=ホワイトによって撮影されたこの写真はミズーリ川流域に建設中だったフォートペックダムを切り取ったもの。手前にいる2人の男性と比較すると、その巨大さは一目瞭然だ。

なぜ表紙にこの写真が選ばれたのか。その謎を解くためには、当時の時代状況を考える必要がある。1929年に発生した世界恐慌、その解決策としてルーズベルト大統領が打ち出したのがニューディール政策だ。政策の主要目標の一つは雇用の創出。公共事業であるダム建設は、その目的を達成するための重要な手段だった。

かくして米国の河川に巨大ダムが建設された。フォートペックダムもそのうちの一つだった。写真家バーク=ホワイトはそこに目を付けたのである。まさに時代を切り取った写真と言えよう。

フォートペックダムは1940年に完成し、現在でも稼働を続けている。『LIFE』創刊の日である今日、20世紀の米国の歴史に思いを馳せてみるのもよいだろう。