日本時間13日未明、欧州宇宙機関(ESA)の探査機ロゼッタに搭載された着陸機フィラエが、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への到達に成功した。

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は直径4kmほどの小さな彗星。フィラエはロゼッタから分離後、7時間かけて降下、彗星表面へ到達した。一時は機体が地表へ完全に固定されていないなどのトラブルも報告されたが、幸いにも現在は正常にデータ測定を行えるようになっている。

ESAは13日午後4時(現地時間)、フィラエが送ってきた彗星表面の写真を公開した。以下に掲載するのが探査機から見た地表のパノラマ写真である。人類が初めて目にする光景に、きっとあなたは心を揺さぶられることだろう。

First_comet_panoramic

いかがだろうか。右下の写真からは起伏の多い彗星表面の様子をはっきりと確認することができる。着陸機フィラエは今後も引き続き観測を続け、地球にデータを送信する予定である。

source: esa.int