11月22~24日にかけて、東京大学第65回駒場祭が開催される。来場者のべ10万人、企画数500と、都内でも最大規模の学園祭である。

そんな駒場祭の目玉企画の一つが、地文研究会「天文部」によるプラネタリウム展示だ。学生の作ったオモチャと侮るなかれ。このプラネタリウム、毎年多くの入場者を集め、来場者の投票によって選ばれる「駒場祭グランプリ」では常に上位にランクインする人気企画なのだ。一体何が人気の秘密なのだろうか?

天文部によるプラネタリウム最大の売りは、ドーム規模の大きさである。そのサイズは直径12メートル。もちろんアマチュアとしては日本最大級で、小さな科学館の商業用プラネタリウムに匹敵する大きさだ。一度の上映で100名以上を収容できるというから、その規模の大きさが推察できる。

技術的な面で言えば、天文部のプラネタリウムは「レンズ式」という機構を採用している。ただ単に穴をあけるだけの「ピンホール式」と違って、レンズを通して光を収束させることで、よりシャープな星が投影できる仕組みだ。商業用プラネタリウムの多くがこの仕組みを採用しているが、高度な技術が要求されるため、アマチュアで「レンズ式」を採用している所は極めて珍しい。

肝心のコンテンツは、部員自ら脚本・キャストを担当した音声シナリオが放映される。シナリオは複数用意されているため、複数回足を運んでみてもよいだろう。


なお、上映内容や時間などの詳しい情報は、天文部公式webサイトから入手することができる。これから続く学園祭シーズン、東大天文部によるプラネタリウムに一度足を運び、大学生の底力を体感してみてはいかがだろうか。

プラネタリウム〜星々が織り成す物語〜
期間:2014年11月22日(土),23日(日),24日(月・祝日)
場所:東京大学駒場キャンパス第2体育館
観覧料:無料
※観覧には整理券が必要です 
URL:http://www.ut-astro.org/festival.htm