「世界のキタノ」こと北野武監督の最新作「龍三と七人の子分たち」が来年4月25日に公開される運びとなった。前作「アウトレイジビヨンド」とは打って変わったコメディタッチの作風に加えて、72歳というキャストの平均年齢の高さが早くも話題を呼んでいる。



ソナチネ」「菊次郎の夏」などの作品で知られる北野武は、今や世界中の注目を集める日本を代表する映画監督のひとりである。そんな北野監督の17作目となる本作では「高齢」がメインテーマとなっている。

主人公の龍三はヤクザの元組長。引退して冴えない日々を送っていたが、ある日、若者による「オレオレ詐欺」に騙されてしまう。若い者に勝手な真似はさせておけねえと昔の子分を呼び寄せ、世直しのため立ち上がるというストーリーである。

注目のキャストだが、主人公である龍三を演じるのは藤竜也。北野監督作品初出演である。龍三の子分を演じるのは、近藤正臣、中尾彬、小野寺昭、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健の7人。さらに北野監督自身も「ビートたけし」名義で出演するというサプライズ演出もある。

高齢化社会を象徴するかのごとく、キャストの平均年齢はなんと72歳。「ジジイ」のパワーが炸裂した本作は、老若男女問わず誰もが楽しめるエンターテインメント作品に仕上がっているという。以下は今回発表されたプロモーション映像である。来年4月の公開を楽しみに待ちたい。