電子書籍はここ二三年で大幅にシェアを伸ばしたと言ってよい。それはわが国のみならず、諸外国でも同じことが言える。それは以下のグラフを見ても明らかだ。


いかがだろうか。 2014年の段階で紙媒体の売り上げは米・日・独でほぼ拮抗しているが、アメリカにおける電子書籍の売り上げは群を抜いている。日本の電子書籍の売り上げはイギリスとほぼ同値で、独・中・伊において電子書籍がまだほとんど普及していない点が興味深い。

リンク先の元サイトを閲覧すると、2009年以降の推移を見ることができる。2009年の段階で日米の電子書籍売り上げはほぼ同値だったが、年を経るごとに米英が大きくシェアを伸ばしていることが読みとれる。

一方、英語圏と日本以外の国で電子書籍があまり普及していない点も興味深く見ることができる。電子書籍が世界から紙媒体を駆逐する日はまだ先のようだ。国立図書館館長が「Googleとの闘い」を宣言したことでも知られる文化大国フランスなど、他の国の動向も気になるところだ。

今後の予想によると、2018年には米英で電子書籍は紙媒体の売り上げを上回るという。本当だろうか。いずれにせよ、電子書籍の今後から目が離せない。