お洒落なカフェやバーに行くと、缶に「1664」と大きく印字してあるビールが置いてあるのを見る機会があるかもしれない。これはフランスの代表的なビール「クローネンブルグ(Kronenbourg)」だ。

ヨーロッパでビールといえばドイツやオランダが有名だが、フランスでもドイツとの国境線沿いのアルザス地方ではビール生産が盛んだ。クローネンブルグはそのアルザスを代表するビールメーカーで、ラベルに掲げてある1664とは醸造所の創設年を表している。

日本では主に「1664」のブランドのみが飲食店等で提供されているが、フランスでは通常の「Kronenbourg」も含めて酒店やスーパーで販売されている。通常バージョンは赤い缶が目印、青を基調としたデザインの「1664」はやや高級なバージョンだ。いずれもラガータイプで飲みやすいが、「1664」の方がすっきりした味わい。値段は通常バージョンが500ml缶1ユーロ、1664は1.5ユーロほどで売られている。

ちなみに今年2014年、クローネンブルグは創業350年を迎える。ビールが好きだという読者は、フランスへ旅行した際、記念に手に取ってみてはいかがだろうか。