今年、2014年は第一次世界大戦開戦から100周年をむかえる。これを記念して歴史研究者による専門書の出版が盛んになっており、書店には関連書籍が所狭しと並んでいる。本記事ではそうした中から今後も基本文献として参照され続けるであろう、日本人研究者による著作を4点ご紹介する。読者の本選びの参考になれば幸いである。

池田嘉郎編『第一次世界大戦と帝国の遺産』山川出版社、2014年。

第一次世界大戦の開始から100年。二度の世界大戦と冷戦を体験したわれわれは今も混迷のさなかにある。20世紀初頭の諸帝国が残したものは何か。国民国家の枠を超えて考える。(出版社webサイトより)

木村靖二『第一次世界大戦』筑摩書房、2014年。

一九一四年に勃発したバルカン戦争は、当初の誰もが予想しなかった経緯をたどり、ヨーロッパ戦争へ、そして世界大戦へと拡大する。「短い二〇世紀」のはじまりであり現代史の画期となる第一次世界大戦である。本書では、近年の研究を踏まえながら、その戦史的経過、技術的進展、社会的変遷を辿り、国際体制の変化、「帝国」から「国民国家」への移行、女性の社会進出、福祉国家化などをもたらしたこの出来事を考察する。(出版社webサイトより)

シリーズ「現代の起点 第一次世界大戦」岩波書店、2014年。

第一次世界大戦は,世界の一体化を推し進め,社会のすべてを動員しようとし,人びとの精神のありようを根底から変えてしまった,史上初の「世界戦争」だった.勃発から一〇〇年──現代の幕開けを告げる出来事としての第一次世界大戦を「世界性」「総体性」「感性」「持続性」という四つの新たな視点から問い直す,日本初の本格的論集.(出版社webサイトより)

シリーズ「レクチャー 第一次世界大戦を考える」人文書院、2010年~




 

華の都として知られるパリも、今や世界有数の犯罪都市である。特に多いのが外国人観光客を狙ったスリや強盗だ。せっかくの楽しい旅行もスリやボッタクリにあったのでは台無しである。旅行先で危険を避ける最良の手法は正しい知識をもつことだ。本記事では、現在パリで最も盛んな手口を4つ紹介する。これからパリへ旅行に行くという読者の役に立てば幸いである。

1. ミサンガ押し売り

観光客の腕に強引にミサンガを巻きつけ、法外な金額を要求するという手法。強引に腕をつかんでくるのでたちが悪い。『アメリ』で有名なモンマルトルのサクレ・クール寺院の周辺でよく見られる。万が一被害にあった場合は近くにいる銃を持った警備隊に通報しよう。

2. 指輪詐欺

「指輪を落としましたよ」と言って近づいてきてこちらの注意を引き、その隙に隠れていた二人目の犯人が財布を抜き取るという手法。最近では見かけることが少なくなったが、数年前まで流行っていた手法。往時は広範囲で見られた。今もチラホラと被害の事例を耳にするので注意が必要だ。

3. 署名詐欺

「ユニセフです。署名をお願いします」などと言って近づいてきて募金を要求したり、こちらの気を引いている隙に財布を抜き取る手法。もちろんユニセフとは何の関係もない詐欺集団なので騙されて募金をしてはいけない。パリだけでなくヨーロッパの広い地域で見られる手法だ。子供が犯人の場合もあるのでつい騙されそうになるが、遊ぶ金欲しさのイタズラなので信用してはいけない。

4. 子供を使う方法

中年の女性が「英語を話しますか」などと言って近づいてくる。大抵は子供連れか「家族を何人も抱えており生活費に困っている」などと書かれたプレートを持っており、こちらの同情を誘って施しを求めてくる手法だ。もちろん生活費に困っているとは大嘘。しばらく観察していると「ここはダメだわ」などと言って仲間と別の場所に移動する犯人の姿が見られる。ノートルダム大聖堂やエッフェル塔周辺など、パリ各地の観光名所でよく行われる手法だ。

こうした悪質な手法に引っ掛からないためにはどうすればよいのだろうか?一番の方法はまず逃げることである。海外で話しかけてくるのは十中八九スリだと割り切って、怪しいと思ったら即座に逃げる、これに尽きる。見知らぬ他人を疑うのは日本人には難しい心的態度だが、楽しい海外旅行のためには必須の心がけだ。旅行の際はくれぐれも注意して、楽しい思い出をつくって帰国されることを祈っている。

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パリで有名な観光名所といえばどこだろうか?凱旋門、エッフェル塔、ルーヴル美術館…いろいろなスポットが思い浮かぶが、夜の隠れた観光スポット、サント=シャペルのバロック音楽コンサートをご存知だろうか?
 
サント=シャペルはパリ中心部・シテ島にあるゴシック式の教会。もとはキリストの聖遺物を保管する目的で「聖王」ルイ9世の発案により建造された。360度一面に広がるステンドグラスが美しく、訪れた人は誰もが口をそろえて称賛する教会だ。
 
そんなサント=シャペルは数年前より日没後にコンサートを催している。演目はバッハやヴィヴァルディなどバロックの室内楽。一面のステンドグラスの中に鳴り渡る弦楽器の音色は格別だ。料金もそれほど高くないので、普通の観光名所では物足りないという読者はぜひ予定に組み入れてみることをオススメする。
 
なお、コンサートの曲目は以下のwebサイトに掲載されている。あわせてチケットの予約も行うことができるので、要チェックだ。
http://www.classictic.com/en/special/concerts-in-la-sainte-chapelle/216/
 

パリ・セーヌ河の左岸(南側)に所狭しと並ぶのが「ブキニスト(les bouquinistes)」と呼ばれる路上古書店街。このブキニスト出身で今からおよそ100年前に店舗を構えるようになり、今やパリ有数の大型書店となったのが「ジベール・ジューヌ(Gibert Jeune)」だ。

ジベール・ジューヌの店舗はパリ6区、噴水で有名なサン・ミシェル広場に面している。ジャンルに応じて複数の店舗を構えており、いずれも黄色い看板が目印だ。書籍のみならず文房具も数多く揃えており、学生や若者がよく利用している。

ジベール最大の特徴といえるのはその販売スタイルだ。新刊・古書の両方を扱っているが、棚を分けず、新古書をごちゃまぜにして並べている。もちろん価格は古本の方が少しだけ安いので、お客は状態を見比べながら購入することになる。ブキニスト時代の伝統が活かされた販売スタイルと言えるだろう。

大型店舗だけあって品揃えはパリ最大級だ。最新の雑誌から年季の入った学術書までがそろっており、壁一面に並んだプレイヤード叢書は壮観だ。パリへ訪れた読者は土産物さがしも兼ねてぜひ一度訪れることをオススメする。

ジベール・ジューヌ(Gibert Jeune)
住所:15 bis boulevard Saint-Denis, 75002 Paris
時間:9:30~19:30、日曜定休
www.gibertjeune.fr

大学在学中に留学したい!でもお金が…という方は多いと思います。時間のある大学生にとって留学を阻む一番の要因は予算の問題でしょう。ですが1か月未満の語学留学なら少し工夫するだけで手の届く金額に抑えることは十分可能です。
 
留学費用のうち主なものといえば「渡航費」「宿泊費」「授業料」の3つでしょう。以下それぞれについて解説します。
 

1. 渡航費

留学費用のうち最も多くの割合を占めるのが渡航費です。しかしながら、近年では格安航空会社(LCC)の発達と相まって、渡航費を安く抑えることは十分可能です。例えばアラブ首長国連邦のエティハド航空なら、ピーク時でもヨーロッパ主要都市まで10万円台前半で行くことができます。トランジットが必要ですが、大学の夏休みなどを利用すれば時間はあるのですからさほど大きな問題にはならないでしょう。
 

2. 宿泊費

次の問題は宿泊費です。短期滞在のアパートやStudioなどを借りると月10万円近くになる場合も少なくありません。しかしながら、大学の寮を借りることができればこの半額以下に抑えることも不可能ではありません。フランスの場合、パリなら国際大学都市(CIUP)の日本館に1か月まで短期滞在ができ、地方都市ならCROUSというシステムを使って部屋探しができます。現地の大学生が帰省する夏休み中なら比較的容易に部屋を見つけることができ、地方都市だと最安で月3万円台より部屋を借りることができます。
 

3. 授業料

語学学校にもよりますが、授業料が月10万円程度という学校は多くあります。筆者の知るところでは、フランス・ブザンソンのCLAという学校は4週間の集中コースが880ユーロでした。語学学校はアリアンス・フランセーズなどのホームページで探すことができます。
 
いかがでしょうか。上で紹介した他に、パリなどの有名都市ではなく地方都市に行くことで食費など日々の生活にかかる費用を抑えられるというテクニックもあります。これらのテクニックを使用すれば総額30万円未満で1か月のヨーロッパ語学留学へ行くことは十分可能です。30万円なら普通のアルバイトでも半年続ければ稼げる金額なので、少しがんばれば十分手の届く金額なのではないでしょうか。この記事が留学を考えている一人でも多くの方の手助けになれば幸いです。

フランス人技術者ダゲールによるダゲレオタイプの発明以後、写真は歴史の様々な場面を証言してきた。そんな歴史的な写真を集めたTwitterアカウントに「ClassicPics (@History_Pics)」がある。写真はどれも目を引くものばかりで、歴史ファンならきっと楽しめるだろう。中には撮影された背景など色々なことを想像させるものもある。以下に最近の投稿をいくつかピックアップしてみた。写真が気に入った読者はフォローしてみてはいかがだろうか。

ちなみに当ブログのTwitterアカウントはこちら

エッフェル塔を塗装する労働者

出廷したアル・カポネ

1878年のウォール街

ダリとシャネル

タイタニック号の大階段 
 
1920年代のトレーニングマシン

MGMロゴの撮影風景

クリーヴランドの風船祭り

プレイヤード叢書(La Bibliothèque de la Pléiade)をご存知だろうか。フランス・ガリマール出版社から刊行されている革製本が特徴的な文芸シリーズだ。

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「フランス装」と呼ばれる粗末なペーパーバックの書籍がほとんどのフランスには珍しく、プレイヤード叢書は革装本に函入りという凝りようだ。フランスでは購入したペーパーバック本を製本店に頼んで自前で製本する文化があるが、かつて革製本は裕福な上流階級にのみ許される贅沢だった。そこでプレイヤード叢書はあらかじめ製本したものを大量に流通させることで価格を抑え、それまで革装本に手の届かなかった中流階級でも何とか買えるようにしたのである。

使用されている紙は聖書用紙と呼ばれるもので、薄くて丈夫なつくりをしている。そのため価格も高めで、1冊5千円以上する。1~2千円台で本が買えるフランスには異例のことである。

手が込んでいるのは装丁だけではない。本文も当代一流の研究者によって校定が行われたもので、注釈や解説も充実している。そのため文学や哲学の研究者の間では資料としてプレイヤード版を使うのが習わしとなっているジャンルもある。

プレイヤード版で取り上げられるのはフランス人だけではなく世界各国の作家が翻訳され、日本人では谷崎潤一郎が唯一収録されている。

書店でプレイヤード叢書を同時に3冊買うと特製アルバムがその場で贈呈される。アルバムは作家の生涯にまつわる写真がセレクトされたもので、毎年新しいバージョンに更新される。アルバムの歴史は1962年のバルザックに始まり、2014年はマルグリット・デュラスが取り上げられた。人気の作家のアルバムは高価で取り引きされている。

ちなみに本文に使用されているフォントは「Garamond(ギャラモン)」という。フランスでは歴史的に使用されてきた高級感のある書体で、かつてapple社のロゴにも使用されていたこともある。細部のデザインまで手の込んだプレイヤード叢書、日本国内では洋書専門店などで手に入るので、興味を持った読者は一冊手に取ってみてはいかがだろうか。

イギリスの運河はユニークな歴史を持っている。産業革命の最盛期、製品運搬のためイギリス中に交通網が張り巡らされた。運河網は鉄道網の敷設と同時進行する形で発展した。

そんなイギリス・スコットランドで近年、一風変わった運河が話題を集めている。 
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まるでSF映画に登場する装置のようだが、実在の施設だ。スコットランド中央の町ファルカークに所在するこの橋は「ファルカーク・ホイール」と呼ばれている。ボートリフトの一種で、高低差のある二つの運河を結んでいる。エレベーターを回転させて船を上下させる仕組みだ。
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運河同士の高低差は24メートルもあるが、エレベーターが対になった構造のため、船の上下にほとんどコストを使わなくて済む。さらにホイール周辺の遊覧ボートツアーも組まれており、その収益も運営費の捻出に貢献しているのだそうだ。

回転する様子は以下の映像から確認することができる。

 


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まずはこちらのバッグをご覧いただきたい。一見何の変哲もないおしゃれなバッグだが…
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実はこれ、なんと旅客機の救命胴衣をリサイクルして作ったバッグなのだ! 

このバッグはフランスの航空会社エールフランスが2012年に製作したもの。旅客機の救命胴衣は安全のため常に最新のものにアップデートする規定となっているので、機材更新のたびに大量の廃棄品が出てしまう。そこで会社が目を付けたのが「bilum」というブランドだ。このブランドは様々な廃材を再利用して鞄やポーチなどのアイテムを製作しており、フランスで人気のブランドなのだそうだ。
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bilumブランドは救命胴衣の他にも色々な素材を再利用している。特別展の会期が終わったら不要となってしまう美術館のポスターも、bilumの手にかかればこの通り。スタイリッシュなバッグに早変わりだ。
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なおbilumは障がい者の雇用にも積極的なメーカー。製品は一つひとつ手作りなため、同じ製品は二つとしてないという。公式webサイトではミニポーチが19ユーロから販売されているので、気になった読者はチェックしてみては?

source: bilum.fr 

フランスでクレジットカードは日本以上にありふれたものだ。ブティックやレストランはもちろん、スーパーの支払いなどでも日常的に使用される。財布から小銭を出す手間が省けるし、それに安全だ。何しろ今やパリは世界有数の犯罪都市なのだ。スリや強盗があなたの財布を狙っている。これから観光でパリを訪れるという読者も多額の現金を持ち歩くのはやめた方が良い。AMEXは使えないことが多いのでVISAかMaster Cardの携行をおすすめする。

そんな事情なので、フランスの銀行は各社手の込んだデザインのクレジットカードを多く発行している。中でも目を引くのが大手金融機関「ソシエテ・ジェネラル」で採用されているカードである。

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ご覧の通り、カード一面にNARUTOのキャラクターがデザインされている。フランスでは日本のサブカルチャーが人気を博しており、多くの書店に少年マンガの翻訳が並ぶほか、JAPAN EXPOと呼ばれる日本文化の博覧会も毎年開催されている。7月上旬に開催される今年のJAPAN EXPOにはベリーズ工房などのアーティストが招待されている。フランスにおける潜在的な日本人気は根強いものがあり、アニメイラストのカードにもそれなりの需要が見込めるのだろう。NARUTO好きの読者はこの機会に口座開設してみては?

ソシエテ・ジェネラルとは

ソシエテ・ジェネラル(Société Générale)はフランスの大手金融機関。国内シェアは最大手のクレディ・アグリコルに次いで第2位。1864年、ロスチャイルド家などの資本を元手に創業され、今年(2014年)で創業150周年を迎えた。現在は世界80か国以上に進出し、3千万人以上の顧客を有する。



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