フランスのギター奏者ローラン・ディアンスによる「タンゴ・アン・スカイ(Tango en skai)」(1985年)は、クラシックギターの名曲として多くの奏者の人気を集めている。

「en skai」とはフランス語で「合成皮革の」という意味。正統派のタンゴではなくまがい物の作品だというニュアンスをこめ、ディアンス自身が付けた名前だ。

この曲をレパートリーに含めている奏者は日本人の中にも多い。大萩康司がしばしば演奏しているほか、村治佳織の演奏がテレビCMに起用されたことでお茶の間にも浸透した。

Youtubeでは数名のプロ奏者が自身の演奏をアップロードしているのをいくつか紹介する。どれも個性的な演奏で、聴き比べてみるとおもしろい。

Roland Dyens



大萩康司



Mirzoyan-quartet & Artyom Dervoed



いかがだっただろうか。自分の好きな演奏が見つかったという読者は、それをお手本にして練習してみては?
なお譜面は以下のURLから入手することができる(Tab譜)。
http://www.guitaretab.com/r/roland-dyens/178731.html

「Tango en skai」収録CD 



今年9月16日に結成25周年を迎え、先日はTOWER RECORDSの広告ポスター「NO MUSIC, NO LIFE?」にも起用されたロックバンドthe pillowsが10月4日、新盤「BOOTLEG THE PILLOWS」の発売を開始した。

タイトルにあるBOOTLEGとは「海賊盤」という意味。92~93年に録音されたデモ音源を収録し、バンドの「第1期」から「第2期」への変化の過程を記録したアルバムとなっている。

収録曲は以下の11曲。うち5曲は既発表曲の別バージョンだ。

1.Hello Friend
2.アナザーモーニング(Demo Version)
3.僕だけのモナリザ
4.僕でいられるように(Demo Version)
5.Swingers a go! go!
6.彼女は今日(Demo Version)
7.今夜もスローナイト
8.クーパーのポスター
9.NAKED SHUFFLE(Demo Version)
10.FLASH CANDY
11.BEAUTIFUL PICTURE (Demo Version)

「アナザーモーニング」「BEAUTIFUL PICTURE」などファンの間で人気の高い名曲も、別バージョンだとまた違った味わいがある。中には歌詞やメロディが大幅に変更されているものもあり、作詞作曲の過程のほどをしのばせてくれる。バンド結成時からのファンは20年前を思い出し、新しいファンはthe pillowsの今まで知らなかった側面を知ることができる。まさにファンのためにリリースされた一枚と言えるだろう。

なおアルバム「BOOTLEG THE PILLOWS」の価格は税抜1,852円。発売はライブ会場およびBUSTERS SHOPでの通販限定となっている。気になったという読者はライブ会場に足を運んでみては?

来年の9月からフランスに交換留学へ行くことになり、ビザを申請しなければならないという学生さんは多いでしょう。しかしながら、ビザの申請手続きはとにかく面倒くさいもの。Campus Franceにフランス大使館と様々な役所をハシゴしなければいけないのも分かりづらいです。

そこで今回は、交換留学用の学生ビザ申請の手順を説明します。基本的にはCampus Franceのwebサイトにある「手続きの流れ」に従いつつ、適宜補足を加えていきます。なお別のタイプの留学の場合はこれとは少し手順が異なりますので、また稿を改めて紹介したいと思います。

ステップ1:Campus Franceでアカウントを作成する

ビザ申請はフランス政府留学局(Campus France)日本支局を通して行われます。まずはwebサイト(http://www.japon.campusfrance.org/)で自分のアカウントを作成するのが最初のステップです。

ステップ2:オンラインフォームに記入する

基本的にはwebサイトにある「オンラインフォーム入力ガイド」に従い、「学歴」「外国語」「動機」の欄を記入すれば大丈夫ですが、いくつか分かりにくい点があります。
・リンクは文字ではなく、アイコン(虫眼鏡や鉛筆)に張られている。
・ここで添付する書類は「在学中の大学の在学証明書」「フランスの留学先の受け入れ許可証」の2点だけでOK。高校の成績証明書などは不要でした。
記入が済んだら tokyo@campusfrance.org までメールで連絡します。

ステップ3:手続き料金を支払う

アカウント内「メールボックス」に支払いの説明が届いたら、Campus Franceの手続き料金15,000円を指定された口座に振り込みます。アカウント内では20,000円と表示される場合がありますが、実際の振り込みは15,000円で大丈夫です。入金が済んだらCampus Franceまで連絡します。なお、これはあくまでCampus Franceの手続き料金であり、大使館での手続き料金は別にかかりますので、注意が必要です。

支払いを済ませてCampus Franceにメールで連絡すれば、Campus Franceの手続きはこれで完了です。続いてフランス大使館への申請に移ります。

ステップ4:大使館へ必要書類を提出する

在日フランス大使館領事部のビザセクションへ、毎週水曜日の10時~11時半の間に出向いて必要書類を提出します。必要書類はこちらに記載されているものに加えて、Campus Franceの手続後に発行される仮登録証明書(Attestation de préinscription)が要求されます。また、経済証明書は必ずしもフランスでの銀行やフランスでもキャッシュカードが使える銀行でなくてもよく、三菱東京UFJ銀行の残高証明でも受け付けてもらえるそうです。要は定められた以上の就労をしなくても生活できるだけの預金があることが証明できればよいので、金額さえ満たしていれば大丈夫なようです。なお、残高証明発行は1週間程度かかるので、時間に余裕をもって書類を揃えるとよいでしょう。

ステップ5:ビザ発行!

長い手続き期間を経て、ようやくビザが発行されます。審査期間は2~3週間などと言われていますが、交換留学の場合は1週間程度で審査してもらえるようです。

いかがでしょうか。実際はフランス入国後も移民局(OFII)での手続、住宅補助(アロカシオン)申請、健康保険加入など必要な手続きは多いですが、日本国内で必要なことはこれが全てです。以前に比べて簡略化されたとはいえ、今なお複雑なビザ申請手続きですが、本稿が何かの役に立てば幸いです。


パリ中心部、シャンゼリゼ通り近くの「グラン・パレ」(Grand Palais)において10月より、葛飾北斎をテーマとした展覧会「Hokusai」が開催されている。

葛飾北斎(1760-1849年)は、欧米で最も著名な日本人画家として評価が高い。グラン・パレの公式webサイトでは『富岳三十六景』の代表作「神奈川沖浪裏」や、「風流無くてなゝくせ 遠眼鏡」、「鯉(団扇図)」という北斎の作品3点が掲載されれている。

今回の展示はそんな北斎の浮世絵を中心に500点が公開される。国外でこれほど多くの北斎の作品が集まるのは前代未聞のことだという。2016年に東京に北斎美術館が建てられるまでの期間を利用して可能になったものであり、国外在住の方は要チェックだ。海外暮らしに疲れたという読者は、この機会に日本美術の粋を堪能してみては?


「Hokusai」展
場所:Grand Palais (254/256 rue de Bercy, 75577 Paris)
料金:13ユーロ(割引9ユーロ)
会期:2014/10/1~2015/1/18(11/21~30は休館)
開館時間:月曜10~20時、火木金曜10~22時、土曜9~22時、日曜9~20時、水曜閉館)

フランスでそれなりに長く生活するなら、現地で手に入るフリーペーパーは情報を得るのにうってつけである。特にそれが日本語で読めるなら言う事なしだ。

実はフランスには在仏日本人の手によるフリーペーパーが複数存在する。代表的なものをいくつか紹介しよう。


・OVNI (http://www.ovninavi.com/accueil)
毎月1・15日発行
facebook : https://www.facebook.com/ovninavi

・France News Digest (http://www.newsdigest.fr/newsfr/index.php)
毎月第1・3木曜日発行
twitter : @newsdigest
facebook : https://www.facebook.com/france.news.digest

・ FR JAPON (http://www.fr-japon.com/frj/)
毎週金曜日発行


いずれの雑誌も購読は無料。オンライン版のほか、紙媒体は日本人の経営している飲食店などで配布されている。オペラ座近くの日本人エリアで見かけることが多い。また定期購読も可能だ。詳細は公式ホームページをチェックされたい。

内容はニュースやエンタメ情報のほか、フランス生活に役立つコラム、さらには賃貸や求人といった耳寄り情報も掲載されている。時々ワイン試飲会やコンサートなどの招待券が付いてくるのも嬉しいポイントだ。フランスで生活するならぜひ定期的にチェックしておきたい。

早川書房が16日、作家フィリップ・K・ディックのブランドサイトをオープンしたことを発表した。

SF好きにとってフィリップ・K・ディックは避けて通れない存在だ。近未来の管理社会を舞台に形而上学的なテーマを問う作風は、世界中に多くのファンをもっている。近年では『スキャナー・ダークリー』や『マイノリティ・リポート』などが映画化され、話題を呼んだ。

そんなディックの代表作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は『ブレードランナー』として映画化もされ、現在もなおディック作品の中でも特に評価の高いものの一つであり続けている。



『アンドロ羊』原作の早川文庫版は数年前にカバーを一新し、ディックの世界観を表した斬新なデザインが話題を呼んだ。そこで今回、早川書房はディックのブランドサイト立ち上げにあたり、商品第1弾として『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のデザインTシャツをリリースした。


文庫の表紙デザインが大きくデザインされたTシャツで、ファン待望のアイテムだ。サイズはMとL、価格は税込3260円。気になったという読者はぜひブランドサイトから購入されたい。なお今後もアイテムは続々と発表される予定とのこと。早川書房の今後から目が離せない。
 
 

10月14日よりオルセー美術館(パリ)にて、特別展「サド:太陽への攻撃(SADE Attaquer le soleil)」が開催される。

特別展はフランスを代表する作家マルキ・ド・サド(サド侯爵)をテーマとしたもの。 実行委員長はサドを専門とする文学研究者のアニー・ル・ブラン。芸術に寛容なフランスらしく、性的・暴力的な要素も含まれた展覧会だ。オルセー美術館といえば六本木の国立新美術館で印象派を扱った「オルセー美術館展 印象派の誕生―描くことの自由―」が開催されているが、本場パリにおける展覧会はこれより少し大人向けのようである。

「サディズム」の語源としても知られるサドは1740年パリに貴族として生まれ、『ソドム120日:淫蕩の学校』『ジュスティーヌ:美徳の不幸』『ジュリエット:悪徳の栄え』などの暴力的なポルノグラフィーを主題とした作品を相次いで発表した。風紀紊乱の罪であのバスティーユ牢獄にも収監されている。日本では二次大戦後、澁澤龍彦の翻訳・紹介により知られるようになった。

そんなサドを扱った今回の展覧会、物議を醸すことは明らかだが、プロモーションビデオからは早くも悪徳のかおりが漂っている。『ソドム120日』などからインスピレーションを得たと思しきこの映像、フルヌードの男女がオルギーを繰り広げるというエロティシズムを前面に押し出した内容となっている。学校や職場で閲覧する際はくれぐれも注意されたい。

 

いかがだっただろうか。なお、パリでは同様の展覧会として「春画」展も開催されている。ピナコテーク・ド・パリで11月6日より2015年2月15日まで開催の予定だ。サド展に興味を持ったという読者はあわせてチェックされたい。

「サド:太陽への攻撃(Attaquer le soleil)」展
場所:オルセー美術館
会期:2014年10月14日〜2015年1月25日
開館時間:9:30~18:00(木曜は21:45まで開館。月曜は休館)
料金:11ユーロ(割引8.5ユーロ、18歳以下は無料) 

関連記事
子供は見ちゃダメ?パリで春画展「芸者の時代」開催
 

電子書籍はここ二三年で大幅にシェアを伸ばしたと言ってよい。それはわが国のみならず、諸外国でも同じことが言える。それは以下のグラフを見ても明らかだ。


いかがだろうか。 2014年の段階で紙媒体の売り上げは米・日・独でほぼ拮抗しているが、アメリカにおける電子書籍の売り上げは群を抜いている。日本の電子書籍の売り上げはイギリスとほぼ同値で、独・中・伊において電子書籍がまだほとんど普及していない点が興味深い。

リンク先の元サイトを閲覧すると、2009年以降の推移を見ることができる。2009年の段階で日米の電子書籍売り上げはほぼ同値だったが、年を経るごとに米英が大きくシェアを伸ばしていることが読みとれる。

一方、英語圏と日本以外の国で電子書籍があまり普及していない点も興味深く見ることができる。電子書籍が世界から紙媒体を駆逐する日はまだ先のようだ。国立図書館館長が「Googleとの闘い」を宣言したことでも知られる文化大国フランスなど、他の国の動向も気になるところだ。

今後の予想によると、2018年には米英で電子書籍は紙媒体の売り上げを上回るという。本当だろうか。いずれにせよ、電子書籍の今後から目が離せない。
 

お洒落なカフェやバーに行くと、缶に「1664」と大きく印字してあるビールが置いてあるのを見る機会があるかもしれない。これはフランスの代表的なビール「クローネンブルグ(Kronenbourg)」だ。

ヨーロッパでビールといえばドイツやオランダが有名だが、フランスでもドイツとの国境線沿いのアルザス地方ではビール生産が盛んだ。クローネンブルグはそのアルザスを代表するビールメーカーで、ラベルに掲げてある1664とは醸造所の創設年を表している。

日本では主に「1664」のブランドのみが飲食店等で提供されているが、フランスでは通常の「Kronenbourg」も含めて酒店やスーパーで販売されている。通常バージョンは赤い缶が目印、青を基調としたデザインの「1664」はやや高級なバージョンだ。いずれもラガータイプで飲みやすいが、「1664」の方がすっきりした味わい。値段は通常バージョンが500ml缶1ユーロ、1664は1.5ユーロほどで売られている。

ちなみに今年2014年、クローネンブルグは創業350年を迎える。ビールが好きだという読者は、フランスへ旅行した際、記念に手に取ってみてはいかがだろうか。


スウェーデン・アカデミーは9日、2014年のノーベル文学賞をパトリック・モディアノ氏に授与することを発表した。

パトリック・モディアノ(Patrick Modiano)氏は1945年生まれのフランス人作家。パリ南西部のブローニュ=ビアンクール出身。下馬評では以前より受賞を噂されていたが、満を持しての受賞となった。

モディアノ氏の作品の中には日本語訳されているものも数点ある。現在も入手できるものを以下にリストアップしたので、読者の参考になれば幸いである。

・Dans le café de la jeunesse perdue
失われた時のカフェで』平中悠一訳、作品社、2011年。


・Dora Bruder
1941年。パリの尋ね人』白井成雄訳、作品社、1998年。


・Dimanches d'aodût
八月の日曜日』堀江敏幸訳、水声社、2003年。


・Rue des Boutiques Obscures
暗いブティック通り』平岡篤頼訳、白水社、2005年。


・Livret de famille
家族手帳』安永愛訳、水声社、2012年。

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