東京大学の本郷キャンパス。

構内には、東京都の登録有形文化財である安田講堂や正門、内田祥三(1885-1972年:建築家、元東京帝国大学総長)による赤門など、歴史のある近代建築物が立ち並んでいる。

そんな風情ある構内に隈研吾が手がけた建築物があり、さらにその中には日本料理人・黒木純(1978年〜)がオーナーを務める日本料理屋「くろぎ」の姉妹店「廚菓子 くろぎ」があるという。

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ここでは、見て味わって楽しめる甘味処の魅力を伝えたい。


まず「廚菓子 くろぎ」にアクセスするには、東大の赤門あるいは懐徳門から入り、構内を散策しながら辿り着くコースもあるが、一番のショートカットコースは、春日通りに面する春日門から入るコースであろう。

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この流れるような美しい木の建物の正式名称は、情報学館・ダイワユビキタス学術研究館といい、その名の通り大和ハウス株式会社の協力を得て、20144月に完成した教育研究施設である。

この建物の意匠設計を担当したのが、工学系研究科教授・隈研吾である。


室内と屋外、どちらにも席は用意されており、その数は約40席。

それにもかかわらず、筆者が訪れた平日の昼過ぎ、数組の待ちが出ていたほどの盛況ぶりである。

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客層を見てみると、2-3人の女性客が多い印象だったが、その他にも外国人観光客の方、家族連れの方、カップル、中には男性の一人客の方も何人か見受けられた。


メニューは次の通り(20189月現在)。

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【甘味】

  • 葛切り 飲み物セット 2700

  • 蕨もち 飲み物セット 2700

  • あんころもち 単品(きなこ・粒あん) 500

       飲み物セット 1800

・かき氷 黒みつきなこ  単品     1600

            飲み物セット  2400

・あんみつ(季節限定)         1100


【飲み物】

珈琲

  • 絹しずく(濃口、泡口、カフェラテ、カプチーノ、カフェモカ) 各950

  • 絹むらさき                          950

  • ディカフェ                          950

  • 水出し珈琲(季節限定)                    950

抹茶

・お抹茶                            950


他、季節の上生菓子(持ち帰り可)も用意されている。

イタリアのバールに行き慣れた身としては、ストレートの珈琲とカフェラテ、カプチーノが同じ値段というのが不思議な感覚がする。

今回は、季節限定のあんみつをオーダーした。

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塩漬けの桜葉の下には赤豌豆、白玉、餡子。黒蜜はお好みで。

おしぼり袋もくろぎのオリジナルデザイン。

可憐な濃いピンクの花が添えられており、まるで生花のよう。


訪れたのがまだ残暑が残る季節ということもあって、店内ではかき氷を頼んでいる人が多かった。

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大きなかき氷機でサクサクふわふわと削ってくれる。


「和食」が世界無形文化遺産に登録された今、和菓子職人の技も評価されるべきというのが「くろぎ」の考え方。

そこで恵比寿の猿田彦珈琲の協力のもと、日本の珈琲に合う和菓子を提供する甘味処として「くろぎ」が誕生することとなった。

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確かに、値段帯は街の甘味処の相場よりも高い。

しかし、建築と和菓子と珈琲と、日本の誇る技が結集した当店は、是非外国から来た友人と訪れてみたい気もする。(勿論日本の友人とも)


最後に、文京区・本郷は、コーヒーとカレーが美味しいレトロな喫茶店がある他、坪内逍遥、森鴎外、夏目漱石、樋口一葉、石川啄木、永井荷風、泉鏡花など日本の近代文学を築いた文豪たちゆかりの街である。
文豪たちゆかり

また、「くろぎ」がある春日門とは真向かいに位置する弥生門の外には、弥生美術館・竹久夢二美術館がある。

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浪漫気分を味わえる街、本郷。

暑さも少し落ち着いてきたこの季節に、是非散歩してみたい。



【店舗情報】

廚菓子くろぎ

営業時間:不定休(9:0019:00 ラストオーダー18:00

※最新の営業時間の情報は公式Twitter@kuriya_kurogi)から(https://twitter.com/kuriya_kurogi

住所:東京都文京区本郷7-3-1東京大学 本郷キャンパス春日門側
   ダイワユビキタス学術研究館1階

アクセス:丸ノ内線 本郷3丁目駅より 徒歩5
     大江戸線 本郷3丁目駅より 徒歩3

電話:03-5802-5577

弥生美術館・竹久夢二美術館

開館時間:10:0017:00(入場は16:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は火曜日)、展示替え期間中、年末年始

入館料:一般 900円、大学生・高校生 800円、小・中学生 400円、20名以上の団体 各100円引き

公式Twitter@yayoi_yumeji(https://twitter.com/yayoi_yumeji)

(author : 増永 菜生)