BITCOIN
仮想通貨であるbitcoinの市場価格が急落している。

 

ビットコインの市場価格は2017年初頭から上昇を続けてきたが、今月に入って状況は一変、下げ相場へと転換した。
 
発端となったのは11日、ウィンクルボス兄弟によるビットコインを利用したETF(上場投資信託)が米国証券取引委員会により否認されたことである。この直前、ビットコインの市場価格は15万円を目前とするまでに上昇していたが、報道を受けて価格は一時12万円台にまで暴落した。

その後、ビットコインの市場価格は再び14万円台にまで回復したが、以降下落を続け、18日にはついに11万円台にまで下がり、およそ一ヶ月ぶりの安値を付けた。これは最盛期に比べておよそ22%の下落となる。

この背景の一つには、ETF否決に伴う市場参加者の閉塞感がある。近年問い沙汰されているビットコイン自体の技術的問題である「ハードフォーク危機」も相まって、投資家の中にはビットコインそのものの将来を悲観視する声もある。

しかしながら、ビットコインの暴落は今回に始まったことではない。2015年末には5万円台後半から4万円台なかばへ(27%減)、2016年夏には8万円台から5万円台まで(39%減)下落したが、その度に再び上昇を繰り返してきた。ビットコインの価格が今後どうなるかは誰にも予想できず、引き続き市場への注視が求められる。