macron-jeune-parisien
フランス大統領選挙まで残り二ヶ月を切り、戦局は混戦を極めている。

現与党である社会党候補ブノワ・アモンは人気が振るわず、対する共和党のフランソワ・フィヨン陣営も家族への不正給与疑惑で崩壊寸前だ。結果、極右政党の国民戦線のマリーヌ・ルペンが第一次投票で最多票を得ると予想される事態となっている。

そんな中、注目を集めているのが中道政党「前進!」を率いるエマニュエル・マクロンだ。1977年生まれのマクロンは現在若干39歳。当選すれば1848年に40歳で当選した初代大統領ルイ=ナポレオン・ボナパルトを抜き、史上最年少のフランス共和国大統領となる。

学問

そんなエマニュエル・マクロンは経歴も群を抜いている。パリの名門「アンリ4世高校」を卒業し、バカロレア(理系)に「トレビアン」の成績で合格。パリ第10大学ナンテール校に進学した。このとき、若干23歳にして高級論壇誌『エスプリ』に論文を発表している。タイトルは「過去の白色光:ポール・リクール『記憶、歴史、忘却』を読む」。歴史哲学の名著をテーマとして論壇デビューを果たしたマクロンは大学院に進学する。修士論文ではマキャベリを、博士過程登録論文ではヘーゲルを扱った後、パリ行政学院に、続いてストラスブールの国立行政学院に進学する。

金融

国立行政学院を卒業した後、エマニュエル・マクロンは政府機関である財務監督局に就職したが、ニコラ・サルコジの大統領就任を受けて、ジャック・アタリらの推薦によりロスチャイルド&Coのマーチャント・バンクに転職した。一時は経済界の大物であるアラン・マンクとも関係を持つなど、この時期の活動によりマクロンは財界とのパイプを得た。

私生活

なお、エマニュエル・マクロンは29歳のとき、自分より24歳年上の女性であるブリジットと結婚している。マクロンが彼女と出会ったのは彼が地方都市アミアンの高校に通っていた時のこと。ブリジットは高校の教員で、マクロンの所属していた演劇部の顧問だった。以下の動画は、劇に出演する14歳のマクロンを撮影した貴重なビデオである。



学歴・職歴・私生活とあらゆる点で世間の注目を集めるエマニュエル・マクロン。しかし彼が飛び抜けた才能を持っていることは確かである。果たして史上最年少の大統領誕生となるか、あるいは極右マリーヌ・ルペンが当選してしまうのか。フランス共和国は大きな曲がり角に直面している。

photo: wordpress.com