Charles Macintosh
今日は防水布を発明したチャールズ・マッキントッシュの誕生日。これを記念してGoogleロゴも特別アニメーションに変更されている。

この特別アニメーションは記念日を祝うGoogleの特別機能である「Doodle」(ドゥードゥル)によるもの。Doodleでは過去にも、ボールペンを発明したビーロー・ラースローインスリンを発見したフレデリック・バンティングなど、「科学史上重要な偉業を成し遂げながらも一般にはあまり知られていない偉人」を度々取り上げてきた。

なお、Doodle公式Webサイト
によると、今日のロゴ変更は日本の他にも米国やロシア、英仏やスペイン・ポルトガルなどのEU圏、カナダなど一部の国・地域で見ることができるようだ。そんな防水布を発明したチャールズ・マッキントッシュ、一体どのような人物なのだろうか?

目次

 ・チャールズ・マッキントッシュの生涯  
 ・レインコートの発明者として 

チャールズ・マッキントッシュの生涯

Charles_Macintosh
チャールズ・マッキントッシュは今から250年前の1760年12月29日、英国スコットランドのグラスゴーに生まれた。工業都市として知られるグラスゴーは当時から産業革命の中心地の一つとして知られ、チャールズ・マッキントッシュはそうした科学・工学的な雰囲気のなかで成長した。

チャールズ・マッキントッシュは独学で化学の知識を身に着けた。もともとタールやナフサ(工業ガソリンの原料)などを研究していた彼は、それらの油がゴムを溶かす性質に着目、薄いゴム幕を作成し、それを熱により布地の裏に貼り付ける「防水布」(waterproof fabric)を発明したのだ。この防水布の発明により、チャールズ・マッキントッシュは1823年、名誉ある王立協会(ロイヤル・ソサエティ)の会員に選出された。

私生活では商人の娘であったメアリー・フィッシャーと1790年に結婚し、一男をもうけている。1843年になくなったマッキントッシュは、故郷であるグラスゴーの大聖堂に埋葬された。

レインコートの発明者として

Our womenswear AW16 rubberised hooded coat is now available in both our London and Aoyama stores. #Mackintosh

MACKINTOSHさん(@mackintoshofficial)が投稿した写真 -



レインコートに応用された防水布を発明したチャールズ・マッキントッシュは、その名をイギリスの老舗レインコートブランド「マッキントッシュ」に残している。都市化が進んだ英国において、雨の日に背広を濡らさずに済む「マッキントッシュ」のレインコートは紳士淑女に大流行。「マッキントッシュ」は現在に到るまで英国を代表するブランドとしてファッション界で名を知られている。

日本ではレインコートといえば子供の着る衣服のように思われがちだが、マッキントッシュのスタイリッシュな製品は職人による手作りで、ビジネスマンが着ても遜色ないデザインになっている。またレインコートの他にもキルティングコートも取り扱っている。冬の降雨・降雪に備えてショップをチェックしてみてはいかがだろうか。