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今日は『若草物語』の作者であるルイーザ・メイ・オルコットの誕生日。これを記念してGoogleトップページも一日限定の特別ロゴに変更されている。

このロゴ変更は記念日をお祝いする「Doodle」(ドゥードゥル)によるものだ。ロゴは『若草物語』のワンシーンに「Google」の文字をはめ込んだイラストとなっており、「o」の文字の中にルイーザ・メイ・オルコットの肖像画も描かれている。Doodleの公式webサイトによると、この特別ロゴは日本の他にもアメリカ合衆国やオーストラリア、フランスやイギリス、イタリア、インドなど一部の国・地域で見ることができるようだ。

ルイーザ・メイ・オルコットの『若草物語』(Little Women)は1868年に出版された。主人公である四人の姉妹が様々な出来事を通じて少女から女性へと成長する物語(ビルドゥングス・ロマン)で、聖書やバンヤンの『天路歴程』などといったピューリタン的な価値観が反映されたストーリーとなっている。

今日のDoodleロゴでは『若草物語』に登場するベス、ジョー、エイミー、メグのマーチ家の四姉妹のほか、ジョーの親友であるローリーの姿も描かれている。この四姉妹のモデルとなったのは作者であるオルコット自身の家族であり、ジョーはルイーザ自身の姿を描いたものだという。なお、日本では1906年(明治39年)に、北田秋圃による翻訳が『小婦人』という題で発表されたが、その後『若草物語』という題名が定着した。

そんな『若草物語』を執筆したルイーザ・メイ・オルコットは1832年11月29日、米国フィラデルフィアにて生まれた。教育熱心な両親のもとで独創的かつ実験的な教育を受けた彼女は、成長するとフェミニスト、奴隷解放論者として作家活動を行うようになった。

オルコットを一躍有名にしたのが、1868年に出版された『若草物語』である。『若草物語』は南北戦争直後のアメリカ合衆国において大ヒットを記録し、シリーズは第4作(1886年)まで続くこととなった。

ルイーザ・メイ・オルコットは『第四若草物語』が出版された2年後の1888年に亡くなった。彼女が少女時代、家族とともに暮らした家は現在「オーチャード・ハウス博物館」(Orchard House)として一般公開されており、『若草物語』の舞台を実際に体験することができる。ボストンに旅行した際は訪ねてみてはいかがだろうか?