フランスで配布された一枚のポスターが話題を読んでいる。

ポスターは「テロリズム攻撃の際の対応」と題さ、2015年に相次いで発生した銃撃事件を受けて作成されたもの。現在、各地の公共機関などに掲載されている。「治安部隊が到着するまで、以下の行動があなたを救うかもしれない」との注意書きがある。以下が問題のポスターである。
Terrorisme
ポスターには概ね次のようなことが書かれている。

1/ 脱出する

  • 危険の位置を特定してそこから離れましょう。
  • もし可能なら、他の人が脱出するのを手助けしましょう。
  • 自分の身を晒さないようにしましょう。
  • 周囲の人に警告し、危険なゾーンに立ち入らせないようにしましょう。
それが無理なら…

2/ 隠れる

  1. 狭い場所に閉じこもりましょう。
  2. 明かりを消して電子機器の音を切りましょう。
  3. 入り口から離れ、地面に横たわりましょう。
  4. それが無理なら、壁や柱などの硬い物の後ろで身を守りましょう。
  5. どんな時も携帯電話の音とバイブレーションを切りましょう。

3/ 警告し、治安部隊に従う

  • 安全な状態にあれば、17番(警察・憲兵隊)か112番(欧州緊急番号)に通報しましょう。
  • 治安部隊の方に走り寄ったり、乱暴な動きを起こさないようにしましょう。
  • 両手を開いて上げましょう。
フランスでは昨年11月以降、Vigipirate(ヴィジピラート)と呼ばれる警戒態勢の下で非常事態宣言が敷かれており、2016年5月の議会で3度目の延長が決定した。7月にバングラデシュ・ダッカで人質事件が発生するなど世界中でテロが相次いでおり、日本に住む人もこれらの情報を知っておくに越したことはないだろう。

photo: ladmedia.fr