Phoebe Snetsinger
今日は米国の女性バードウォッチャーであるフィービ・スネツィンジャーの誕生日。これを記念してGoogleトップページのロゴも野鳥を観察するスネツィンジャーの姿を描いたアニメーションに変更されている。

Doodleの公式ウェブサイトによれば、今日のホリデーロゴはアメリカ合衆国や日本、オセアニア諸国など一部の国のみで変更されている。 また、ロゴに描かれている鳥は左から順にキマユアメリカムシクイ(G)、オオハシモズ(o)、ズグロウロコハタオリ(o)、ルリツグミ(g)、キモモマイコドリ(e)の5種となっている。Googleのlの部分にいるのがフィービ・スネツィンジャー。一体どのような人物なのだろうか?

フィービ・スネツィンジャーの生涯

フィービ・スネツィンジャー(Phoebe Snetsinger)は1931年6月9日イリノイ州生まれのバードウォッチャー。スワートモア・カレッジでドイツ文学を学び、修士号を取得したが、34歳の時にバードウォッチングに目覚めた。イギリスなどではバードウォッチングは主に男性が楽しむレジャーとなっているが、スネツィンジャーは女性ながらその世界に乗り込んだ人物として欧米では称賛されている。

スネツィンジャーは1981年、50歳に差し掛かった時に末期の悪性腫瘍で余命1年弱を宣告されたことをきっかけに、残りの人生を充実したものにしようとバードウォッチングを積極的に行うようになった。結果として、1999年11月23日にマダガスカルにおけるバードウォッチング中の自動車横転事故で亡くなるまで、生涯に8,393もの野鳥を観察した。この成果は1992年のギネスブックにも掲載されている。もしもマダガスカルでの調査がうまく行っていれば、8,500種への到達は間違いなかっただろう。

なお、スネツィンジャーの子供は母親の影響からか、4人中3人が鳥類学者として活躍している。2003年にはフィービ・スネツィンジャーの自伝『Birding on Borrowed Time』が出版された。興味がある方はスネツィンジャー生誕85周年のこの機会に手に取ってみてはいかがだろうか。


 
source: theguardian.com