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今日、4月7日はインド出身の世界的ミュージシャン、ラヴィ・シャンカルの誕生日だ。これを記念してGoogleのトップページもシタールを模した一日限定の特別イラストに変更されている。

ラヴィ・シャンカルの生涯

ラヴィ・シャンカルは1920年4月7日、当時イギリス領だったインドで、ネパールに近いワーラーナシーという町で生まれた。成人するまでは兄とともに欧米諸国でダンサーとして活動していたが、帰国後、シタールの演奏技術を修得した。

シタールとは北インド発祥の弦楽器。19弦から成り、倍音のかかった豊かな音色を特徴とする楽器だ。インドの伝統音楽やポップスで使用されるほか、西洋音楽においてもビートルズのジョージ・ハリスンなどシタールの演奏経験を持つミュージシャンは少なくない。
 
ラヴィ・シャンカルはそんなシタールの奏者として、モントレー・ポップ・フェスティバルやウッドストック・フェスティバルなど、60年代の欧米の音楽シーンにおいて存在感を示していった。先述のジョージ・ハリスンにシタールを教えたのもラヴィ・シャンカルである。

ラヴィ・シャンカルは2012年12月11日、カリフォルニア州サンディエゴで亡くなった。92歳だった。

ラヴィ・シャンカルに関する豆知識

ラヴィ・シャンカルにはアヌーシュカ・シャンカルとノラ・ジョーンズの二人の娘がいる。アヌーシュカは父と同じくシタール奏者で、ノラはジャズ歌手。二人はそれぞれ音楽シーンの最前線で活躍しているほか、2013年、ラヴィ・シャンカルが死後グラミー賞で生涯貢献賞を受賞した際、父親に代わって二人で授賞式に参加している。

ラヴィ・シャンカルは日本との関係も深い。1958年にはインド政府による文化施設の一員として来日し、テレビにも出演した。また、1991年に福岡アジア文化賞、1997年には高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)を受賞している。

なお、ラヴィ・シャンカルの得意としたシタールの他にも、ギターに似た特徴を持つ弦楽器は世界中に存在する。例えば20世紀になって開発された「ワイゼンボーン」は特徴的な音色でファンも多い。以下の記事ではそんなワイゼンボーンの演奏動画を収録しているので、気になったという読者はリンク先を要チェックだ。

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