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大手SNSであるツイッター(Twitter)に変化が訪れようとしている。最大の特徴であった文字数制限140字を撤廃し、最大1万字のツイート(つぶやき)が可能になるというのだ。

このニュースを報じたのは米国のテック系ニュースサイト「Re/code」。同サイトの記事「Twitterがツイートの文字数制限1万字を計画中(Twitter Considering 10,000-Character Limit for Tweets)」によれば、複数の会社関係者の話として、2016年の第一四半期が終わる3月末をめどにツイートの文字数制限の変更を行う計画を立てているという。これにより、今まで以上に多くの内容をツイートに盛り込むことができるようにするのが狙いだ。

この変更は一見常識を超えているように思われるが、まったくの出鱈目とは言い切れない。なぜならTwitterには通常のツイートの他にDM(ダイレクトメッセージ)機能が存在するが、DMの文字数制限は2015年8月に1万字以内へと緩和されたからである。もしこの文字数制限の変更が本当に実現されるのなら、Twitterは今までとは全く違った性格のSNSになるだろう。

Twitter社CEOジャック・ドーシーもコメント

この「Re/code」による報道が世界的に話題となったことを受けて、Twitter社のCEOであるジャック・ドーシーは次のような画像つきツイートを行った。


「Twitterの中心的機能はメッセージを一般に公開することだ。誰かに向けて何かを言うと、それを世界中の誰もがすぐに見ることができる。

我々はTwitterを140字制限から始めたわけではない。当時のSMSメッセージの160文字制限に合わせる形で、Twitterの文字数制限も付け加えられたのだ。

しかしながら、この制限は素晴らしいものとなった。私もこの機能を愛している。それは創造性と簡潔さ、そして文章のスピード感をもたらした。我々はこのフィーリングを決して失わないだろう。

我々は人々がTwitterで何を行っているのか長い間観察してきたが、その中でユーザーが文章のスクリーンショットを撮影し、それをツイートしていることに気が付いた。

その代わりに本当の文章だったら? 検索したり、強調したりできるテクストだったらどうだろうか。それはより有用であり、パワフルである。

Twitterの会話を特徴づけるのは早さ、公開性、そして「ライブ感」だ。我々は今後もずっとこの特徴を強化していくだろう。世界中の皆のために、そして全ての言語のために。

そして会話やメッセージに注目する限り、今後もツイートの大半は短く、心地よく、会話的であり続けるだろう。

我々はTwitterをより有用で、パワフルにすることをためらわない。人々が望むものに合致する限り、我々はそれを追求し続けるつもりだ。

私が #flight で述べた通り、我々が何かを始めようと決めたとき、事前に開発者によく伝えておく。したがって彼らはすぐに準備をすることができるだろう。」


というわけで、140字制限の撤廃はかなり現実味のあるプランだということが判明した。まだどのような形になるかは分からないが、新サービスの公開に向けて続報を待ちたい。

photo: techdaring.com