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現地時間16日夜、パリのエッフェル塔がフランス国旗をモチーフとして、青・白・赤の三色にライトアップされた。

13日にパリで発生した同時多発襲撃事件以来、エッフェル塔は安全のため閉鎖、週末には事件の犠牲者を追悼するため、ライトアップを消す措置が取られていた。しかしながら16日(月)よりエッフェル塔は営業を再開。同日夜には青・白・赤からなるフランス国旗「トリコロール」(三色旗)の色のライトアップが施された。

トリコロールの三色はそれぞれ「自由」「平等」「友愛」というフランス共和国の理念を表しており、トリコロールはフランス国民にとって、ナショナリズムや愛国心を喚起する以上の普遍的な意味をもっている。今回のエッフェル塔ライトアップもパリ市民やフランス人に連帯を呼び掛けるとともに、テロリズムの恐怖と闘っていこうという強い意思を表すものである。

また、エッフェル塔の1階部分にはパリ市の紋章と「Fluctuat nec mergitur」の文字がライトアップにより示されている。これはパリ市の標語であり、ラテン語で「たゆたえども沈まず」という意味。ここには、暗礁に乗り上げながらも挫けることのないように、というパリから市民へのメッセージが表明されている。


なお、エッフェル塔の特別ライトアップは3日間行われ、水曜日まで継続する予定となっている。

photo: franceinfo.fr