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フランス海軍の強襲揚陸艦「ミストラル級」のエジプトに対する売却が決まった。

ミストラル級強襲揚陸艦とは?

ミストラル級は、フランス海軍の主力強襲揚陸艦。兵力の海上輸送の他、災害救助などの人道的活動などを目的に建造された。ミストラル級はフードル級揚陸艦を代替する形で、2006年に就役。地中海沿いに吹く強風を意味する「ミストラル」の艦名に相応しく、トゥーロンを母港として地中海沿岸の作戦に従事している。

2011年にはミストラル級のロシアへの売却契約が締結され、実際に「ウラジヴォストーク」「セヴァストーポリ」と名付けられた2隻の建造も進められた。しかしながら、価格交渉やウクライナ問題に関する仏露の対立から、2015年8月にはロシアへの売却計画は頓挫していた。

ミストラル級とエジプト

23日、フランスのオランド大統領は声明を発表し、エジプトのシシ大統領との会談の結果、ロシアに渡すはずだった2隻のミストラル級の売却が決定された旨を発表した。

なおエジプトは近年、主力戦闘機「ラファール」をはじめとするフランス製の兵器を多く購入していた。フランスの週刊誌『レクスプレス』の報道によれば、ミストラル級は9億5千万ユーロ(およそ1300億円)で売却される見通しとのこと。

photo: wikimedia.org