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2015年イグノーベル賞の授賞式が日本時間18日朝、米国ハーバード大学のサンダーズ・シアターで実施された。

イグノーベル賞とは?

イグノーベル賞は世界最高の学術賞であるノーベル賞と「恥ずかしい、不名誉な」(Ignoble)を掛けた造語。「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞として、1991年、『Annals of Improbable Research』なるアメリカの科学ユーモア雑誌の編集者、マーク・エイブラハムズの発案によって創設された。

過去にイグノーベル賞を受賞した研究には、「酔っぱらったと思っている人は、同時に自分は魅力的だと思っていることを、実験により確認した」として、心理学賞を受賞した研究などがある。また1995年には、世界の反対を押し切って水爆実験を強行したフランスのジャック・シラク大統領が「ヒロシマの50周年を記念し、太平洋上で核実験を行った」としてイグノーベル平和賞を受賞するなど、政治批判・風刺による受賞もあった。

受賞者には日本人も多く、バナナの皮の滑りやすさを実験で証明した北里大学の馬渕清資教授など、過去8年間にわたって受賞している。はたして2015年も日本人受賞者が出るのか、注目が集まっていた。

イグノーベル賞2015・受賞研究一覧

そんなイグノーベル賞を2015年に受賞したのは、以下の研究である。
  • 物理学賞:哺乳類の排尿時間は体の大きさにかかわらず最大21秒前後であることを発見
  • 文学賞:「はぁ?」に相当する感嘆詞があらゆる言語に存在する事実の発見
  • 化学賞:半熟卵の化学的レシピの確立
  • 経営学賞:ビジネスリーダーの多くは幼少期にリスクを取ることを好むという事実の解明
  • 経済学賞:賄賂を拒否した警官にボーナスを支給することにしたバンコク警察
  • 医学賞:熱烈なキスなどがカップルの活動にどのような生物学的影響があるかを解明
  • 数学賞:近世モロッコの君主が800人以上の子供をつくったとされる史実を数理解析で検証
  • 生物学賞:ニワトリに人工的しっぽをつけると恐竜のような歩き方になることを発見
  • 診断医学賞:急性虫垂炎は道路の凸凹で痛みを感じるかどうかで診断できることを発見
  • 生理学賞:ミツバチに刺されるとどの部位が最も痛いのかを解明
なお医学賞を受賞したのは大阪の開業医・木俣肇氏。スロバキアチームと共同受賞であり、これで日本からの受賞は9年連続となる。

なお受賞者には、賞状(紙切れ)と適当に作ったトロフィー、そして賞金として10兆ジンバブエドルが贈られるとのこと。



photo: amazonaws.com