Tohoku_University(Katahira_north_gate)
ジャニーズの人気グループ「嵐」と権威ある学術団体「日本遺伝学会」、普通なら絶対に交わらないであろう両者をめぐって、ある騒動が発生した。

日本遺伝学会は遺伝学の権威ある学会。その第87回大会が9月23日から25日にかけて、仙台の東北大学で開催される予定となっていた。

ところが時期を同じくして、9月19日~23日に宮城スタジアムで嵐のライブが開催されることが決定。大勢のファンが仙台のホテルを予約したため、出遅れた学会参加者がホテルを予約することができなくなってしまったのだ。

そこで大会委員会はやむを得ず開催時期を一日後ろにずらすことを決定。日本遺伝学会ホームページにて、会員に向けて以下のようなお知らせを配布した。
日本遺伝学会会員各位

すでにご存知の方も多いと思いますが、人気グループ「嵐」のコンサートが
9月19日-23日にかけて仙台においておこなわれることが発表されました。
このため、この時期に仙台及び周辺地域のホテルを予約することが実質的に
不可能となっており、当初の予定通り9月23日に遺伝学会大会を始めることが
極めて困難な状況であります。
大会準備委員会と学会執行部で鋭意検討しました結果、第87回大会の日程は、
1日後ろにずらして、9月24日-26日とすることにいたしました。
止むを得ない突発的事情でございますので、皆様のご理解をお願い申し上げます。
皆様の第87回大会への参加をお待ちしております。

第87回日本遺伝学会大会
大会委員長・西尾 剛
日本遺伝学会
会長・遠藤 隆 
権威ある学会にまで影響を及ぼすとは、さすが国民的グループといった所か。インターネット上でも「嵐を避けたのか…」などと驚きの声で溢れている。

今回、騒動の発端となった嵐のコンサート「ARASHI BLAST in Miyagi」は、嵐にとって東日本大震災後初となる東北でのイベント。震災5周年を機に、復興を後押しする目的もあるとのこと。

photo: wikimedia.org